汚職と犯罪シンジケート
1950年6月、朝鮮戦争がぼっ発し、おとなりの火事騒ぎは、米軍・中共軍の介入によって世界中に波紋をなげかけました。
平和がつづくと、軍需産業の上に成りたってきたアメリカの資本主義体制は大きな痛た手を受けます。商品の大量のはけ口を戦場に求める死の商人や反共思想につつかれて、休戦協定がながながとつづけられました。
軍需生産・軍備拡張・インフレ、そして政府内部の汚職・犯罪組織とのつながり、右翼派によって追及の手の拡がった赤狩りなど、アメリカ国内は大きく動揺していました。
反共思想を煽り、戦火の中でおそれおののきながら休戦を望んでいる兵士を元気づけるために、暴力崇拝・ヒロイズム・制裁の正当化・むきだしの獣力肯定・反共思想をバックにした探偵小説が氾濫しました。
その反面、軍需費200億ドルに対して僅か三億ドルの社会改良費・社会保障対策の不備という、私達にとってもよそごとでない大きな矛盾が生んだ悪のはきだめ――スラム街や非行少年を問題視する犯罪小説も盛んになり、あるいは、活発な活動を開始しはじめた上院犯罪調査委員会が次々にあばく犯罪シンジケート・汚職・悪徳警官の非行などを鋭く追及する探偵小説も登場してきました。
大組織の犯罪シンジケートはニュー・ヨーク/シカゴ/マイアミ/ロサンゼルスに本拠をかまえ、スロット・マシン・運送業・麻薬・ショバ代などから一つの団体が年間200億ドルにのぼるあがりをあげていました。
第一次大戦中、当時のN・Yの地方検事で48年にトルーマンと大統領選挙を争って敗れたトマス・デューイ(マック・シリーズの作家ではありません)によって追放されたラッキー・ルチアノ(*1)の勢力は追放後もマフィア団という宗教結社に支えられて今日もなお暗黒街に生きていますし、シカゴの旧カポネ系の犯罪組織と並んで暗黒街の二大顔役でありました。
探偵小説の舞台も、いきおいこれらシンジケートや四大都市に集中し、多くは警察への良き協力者としての私立探偵を主人公とする作品でした。
トルーマン対マッカーシー&ニクソン、政府対マッカーサー元帥などの対立を経て、あいついで明るみに出される政府内部の汚職問題ともつながって民主党政府はアイゼンハワーの共和党にと移りました。
この時期の政治と社会問題についてはこのくらいにして本論に入ることにしましょう。
ミッキイ・スピレイン(*2)
サディズム/ヒロイズムあるいは反共思想や復讐心に支えられた制裁の正当化など、ひいては戦争の理由づけ・肯定にまでつらなる国策にそった探偵小説の代表作家は、ミッキイ・スピレインでしょう。
帽子の雨のしずくをはらい落すと、俺は室に入った。誰も口をきかない。じっと俺をみつめながら、みんなはうやうやしく道をひらいた。
というマイク・ハマーの登場にはじまり、戦友の死にふるい立ったハマーが、最後に犯人である女性を情無用と殺すフィナーレへとつづいています。
彼女が床にくずれおちるのを待って俺はふりむいた。眼は死の影におびえ、苦痛に満ちていた。苦痛と、信じられないという眼つきをしている。「マイク、よくこんなことができるわね……」彼女はあえいだ。息を引きとる寸前に一言だけ彼女に聞かせてやることができた。
「なに、かんたんだったさ」
"I, The Jury"(47)(編注・正式なタイトルは I, the Jury)
処女作『裁くのは俺だ』のはじめとおわりの部分ですが、スピレインの全作品にみられるサディズムと、女性蔑視が文明社会のかよわき男性に大いに受け、『俺の拳銃は素早い(50)』『復讐は俺の手に(51)』『寂しい夜の出来事(51)』『大いなる殺人(51)』『果された期待(52)』『燃ゆる接吻を(52)』『私は狙われている(53)』とペイパー・バックはじまって以来の売れ行きを示しました。マンハントに連載された最後の作品にはマイク・ハマーは登場しませんが、作品としてはいちばん優れていました。
社会派の作家
同じく戦後派の作家で、ひたすら社会悪に真剣な対決を挑んできたのは、ウィリアム・P・マッギヴァーンでしょう。『深夜緊急版(57)』につらなる『囁やく死体(*3)(48)』『ゆがんだ罠(52)』などのジャーナリストものやビル・ピータース名儀の『金髪女は若死する(52)』もありますが、この時期の作品は特に悪徳警官ものに力が入っていたと思います。
『殺人のためのバッジ(51)』『復讐は俺に任せろ(*4)(53)』『悪徳警官(54)』『最悪のとき(55)』といった作品です。
前回おはなししたロス・マクドナルドも『動く標的(49)』『魔のプール(50)』『人の死に行く道(51)』『象牙色の嘲笑(52)』『死体置場で逢おう(*5)(53)』『犠牲者は誰だ(54)』と、充実した創作をつづけています。
マッギヴァーンが広く外へ外へと社会性を帯びていったのに対して、マクドナルドは内へ内へと小説の世界をほりさげていったのは、きわめて対照的なことでしょう。
よく比較されるT・B・デューイとエド・レイシイ("Woman Aroused"(51))(編注・正式なタイトルは The Woman Aroused)の二人も多くの作品を書きましたが、55年以降の円熟期を前にした習作時代とも考えられますので、次回に改めて触れることにしましょう。
非行少年もの
同じく社会性を帯びたジャンルに戦後誕生した非行少年を題材にした犯罪小説がありました。ハル・エルスン/エヴァン・ハンターなどの作品は一大センセーションをよび、社会問題としての未成年者犯罪にたいする関心をたかめました。
H・エルスンは本誌でおなじみですが、49年の "Duke" 以来ひたすらこの題材と取り組んできました。"Tomboy(50)" "Golden Spike(52)"(編注・正式なタイトルは The Golden Spike)の二作がすぐれていると思います。
社会改良家としての実践をともなった真剣な創作態度、生(なま)の言葉をたくみに駆使する技法、犯罪心理・青年心理の鋭い考察力に支えられ、社会性・真実性のあるこの種の作品の定型を打ちたてました。
エヴァン・ハンターのほうは今やミステリー界の旋風児として職人はだしの活躍ぶりですが、52年ごろは少年もののS・Fや通俗もの、《マンハント》の短篇などでぼつぼつ売れはじめていた程度です。彼の出世作は、なんといっても54年に書いた『暴力教室』でしょう。
若さゆえの欠点もありますが、商業作家となる以前の熱のこもった迫力ある作品です。
この物語に登場する若い教師ダディエはハンター自身と考えてよいでしょう。出身校・海軍・教師・結婚と、すっかり経歴まで同じだからです。
このように十代ものがセンセーションを呼び、多くの作家がこの題材を手がけましたが、ハンターが87分署に転勤し、エルスンも普通スリラーへ転向をはかっている現在では、むしろ実話風のルポルタージュ文学がこの分野では優勢を占めているようです。
最近はゴールドメダルに多く書いているウェンゼル・ブラウンも53〜4年ごろ非行少年ものの実話集を三つ四つ発表し、"They Died in the Chair" はM・W・A(探偵作家クラブ)の第13回実話賞を受けています。
雑誌 "MANHUNT" 創刊
このような時勢を背景にして登場した、雑誌 "MANHUNT" とオリジナルものを中心にした陣容のペイパーバック本の各社は、出版界に大きなショックを投げかけました。
《ブラック・マスク》誌の伝統を、現実の悪徳の世界のありのままの姿に立ち向うことに再現するという方針で53年の1月号に創刊された"MANHUNT" 誌がその後の探偵小説界に与えた影響は大きいといえましょう。
現在に至るまで同誌に収録された作品は千百篇以上、三百人以上の作家が筆をとっています。純文学界の作家ではJ・T・ファレル/E・コールドウエル/K・フィアリング/J・ウェイドマン、大家ではR・チャンドラー/R・スタウト/C・ライス/E・S・ガードナー/J・M・ケイン/C・ウールリッチ/B・ハリデイ/L・チャータリス/R・マクドナルド/W・P・マッギヴァーンなどといった豊富な陣容をそろえ、その他ゴールドなどの流行作家の作品も収録し新風をまきおこしました。常連作家のトップを切るのはエヴァン・ハンターで五つのペンネームを使い分けて43篇という多くの短篇を書いています。
二位以下の作家名と作品数を紹介してみますと、R・デミング(35)/ジョナサン・クレイグ(27)/H・エルスン(22)/ロバート・ターナー(19)/F・ケイン(19)/ジャックー・リッチー(18)/フレッチャー・フローラ(18)/C・ライス(16)/ブライス・ウォルトン(?)など。
常連作家と目される上位30余名の作品が全作品の四割を占めています。
ペイパーバック本の隆盛
またペイパーバック本出版界にあっては、ポケット/バンタム/エイヴォン/シグネットの四社がリプリントを中心に出版していたところに、ゴールドメダル・ブックをはじめとするオリジナル中心の出版社が次々に登場し、ペイパーバック本界に嵐をまきおこしました。ハードカバーとの対立と平行して、ペイパーバック同士の烈しい競走がくりひろげられました。
ペイパーバック本の成立条件としては、
①印刷技術(雑誌式の廉価紙と輪転印刷機)
②値段(低コスト・大量生産・廉価格)
③内容(大衆向き通俗・娯楽作品)
④販売方法(ドラッグストア、スタンドなどに広く進出)の四つが挙げられます。
ゴールドメダル・ブックをはじめとするオリジナル中心主義の出版社にはデル(ファーストエディションとリプリントと半々)、ピラミッド/ポピュラー/バークレイ(*6)/エイス(合本が多い)/ライオン/バランタイン(略装、ハードカバーと平行)などがありましたが、古い四社に完全にくいこんだゴールド/ポピュラー/デルの三社以外はそれぞれ特色を生かして、厳しい生存競争にのぞみましたが、持駒の強味を誇る大手七社には抗しきれない観があり、伸びなやんだりつぶれたりしてしまいました。
52年の統計によれば、全ペーパーバック(*7)本の出版種数は、同年882種、2億5200万部で一つのピークを示し、大手七社が九割近くを占め、新興三社で三割五分強という数字がでています。例をゴールドにとると、同年2100万部を出版。1000万部の売れ行きとしても、25セント単価で年間250万ドルの売り上げになります。同社は50年に約40種の作品を発行し、ミステリーが五割強、ウェスタンが約二割、この比率は最近では五割弱と三割弱に移行してきています。
各社のラインアップ/新人作家
この時期には新しい作家が数多くできましたが、出版社別に所属がかなりはっきりしています。主な作家と処女作・登場人物にざっと触れてみることにします。
《ポケットブック》 Pocket Books 39年創立。E・クイーン/R・チャンドラー『長いお別れ(53)』/D・ハメット/E・S・ガードナー/C・ライスなど大家のリプリントが中心です。
《シグネット》Signet Books 45年(?)(*8)創立。J・M・ケイン"Galatea(53)"T・B・デューイ/J・H・チェイス/M・スピレインなど、これまでにお話した作家の他に次の流行作家をそろえています。
警官と神父の変ったコンビを主人公にして "The Big Sin(52)" "The Naked Angel(53)" 以下、年一作をコンスタントに発表しているジャック・ウェッブ/カリフォルニアの私立探偵ニール・コットンを主人公に睡眠用三部作『頭のない枕(53)(*9)』『冷たいベッド(55)(*10)』『もう眠らないで』を書いたサム・S・テーラー(*11)/戦後の問題作家ゴア・ヴィダルもエドガー・ボックスの名前で、宜伝マン=ピーター・サージャントのシリーズ『死』の連作『五番目の死(52)』『お休み前の死(52)(*12)』『死はお熱いのがお好き(*13)(54)』を書き/最近ではゴールドに移って一ダース以上の作品を発表しているライオネル・ホワイト "Run, Killer, Run(52)"(*14)/スチーブ・コラチャー(*15)のシリーズを書きつづけているアダム・ナイト "Stone Cold Blonde(51)" などがいます。
《バンタム》Bantam Books 45年創立。W・R・バーネット/F・グルーバー/R・マクドナルド/G・バグビイ(シュミット警視シリーズ)/F・ブラウン/J・エヴァンス(ポール・パインのシリーズ)/バート・スパイサー(カーニー・ワイルドもので古い作歴)などにまざって、この社のカラーにふさわしい警察活動を題材にした三作家、トマス・ウォルシュ/ベン・ベンスン/ゴートン夫妻がいます。ウォルシュは古くから短篇を書いていましたが50年にやっと処女長篇『マンハッタンの悪夢』を発表し、以後あいかわらず警察ものを書いています。一昨年(*16)おしくもこの世を去ったベンスンは、マサチューセッツ州の警官ウェイド・パリスと騎馬警官ラルフ・リンゼイの二人を交互に登場させ、作品も20作にのぼり、三人目のゴードン夫妻は、"Case File: F.B.I(53)" "F.B.I. Story(55)(*17)"などF・B・Iものを得意としています。
このほか、ブロードウェイのブンヤ=バート・ハーディンのシリーズのデヴィット・アレギザンダー(*18)"Most Men Don't Kill"(*19)『恐怖のブロードウェイ(54)』もこの社の有力な作家です。
以上の三社はハードカバーからのリプリントが中心でしたが、オリジナルもの攻勢におされて最近では書き下しも出版しています。
《デル》Dell Books 50年(?)(*20)創立。この社にはB・ハリデイ/H・ストーン/A・A・フェア/H・Q・マシュー(メイサー)(*21)などの大衆作家を中心に、ジョニイ・リデルもので着実な人気を高めたF・ケイン/本誌の3月号特集で詳しく紹介しましたリチャード・デミング(マニイ・ムーン初期の三部作)や、『俺の為に泣くな(52)』以下20作に近い作品を発表し、ポピュラーな私立探偵キャラハンやジョー・ピューマのシリーズのウィリアム・キャンベル(ビル)・ゴールトなどの中堅作家がいます。
《エイヴォン》AVON Books 47年(*22)創立。この社の特色は海外の作家、L・チャータリス/J・H・チェイス/P・チュイニーなどに重点をおいていることでしょう。ロックリッヂ夫妻(*23)もこの社の定連で、ピーター・チェンバースもののH・ケインと共に人気がある作家です。エイヴォンは最近、新人発掘に力を入れ、表紙も体裁を整えて充実してきました。
《ポピュラー》Popular Library 50年(?)(*24)創立。B・カー/J・ハワード/W・ウルフォークなどの新進作家をそろえていますが、この人達の活躍は少しあとになります。
《ゴールドメダル》Gold Medal Books 50年創立。この社は10作〜20作という多くの作品を書いている作家を半ダースもかかえています。
シェル・スコットもので爆発的人気を獲得したR・S・プレイザー『失踪美人事件(*25)(50)』/チャールズ・ウィリアムズ『丘の女(50)(*26)』/D・グディス『キャシディの女(51)』/ギル・ブルワー『女は悪魔(51)』/デイ・キーン『キスか殺しか(51)』をはじめ、他社からの移籍組のB・フィッシャー/W・ミラーや、多作家で純文学も書くジョン・D・マクドナルドなどがそうです。
その他、各社で出版されている作家には、フロイド・マハナ "Yellow Hearse(51)"(編注・正式なタイトルは The Yellow Hearse) /南カリフォルニアの波止場ものが得意のロバート・P・ハンセン "Dead Pigeon(51)"/ウィリアム・アードのティモシイ・ディーンのシリーズ(*27)"You'll Get Yours (52)"/ミルトン・K・オザキ "Murder Doll(52)(*28)"/女流作家ヘレン・ニールセン "Kind Man(51)(編注・正式なタイトルはThe Kind Man)" などが顔をならべ、自称・史上最高の秩序を保ったという米駐留軍を題材にしたあやしげな東洋趣味(この傾向は今日まで続いています)を盛り込んだジョン・マックパートランド "Tokyo Doll(53)" などの東洋ものがあります。
S・F/セリ・ノワール
うらがえしの社会諷刺・文明批判を狙ったS・F小説も流行しはじめ、ミステリ界の作家でも、F・ブラウン/R・マースティン/ジャック・フィニイなどが筆をとりました。
アメリカ以上にアメリカナイズされた作品は英・仏でもますますもてはやされ、ジェームズ・ボンドのシリーズのイアン・フレミング『カジノ・ロイヤル(*29)(53)』や、シモナン/ブルトンを中心とするフランスの暗黒街小説が映画と結びついて盛んになりました。
ペイパーバック本の氾濫は健康な社会を毒すると、正統的文学愛好家や有識者に非難されてきましたが、汚れているのはむしろ社会そのものであり、ハードボイルド探偵小説界の戦国時代ともいうべきこの英雄乱立の時期の烈しい生存競走に打ち克って今日まで生きのびてきた作家には、それ相応の充分な理由があるのにちがいありません。
最後の審判は、批評家の手をはなれ、読者である一般大衆のものとなったのです。
(つづく)
*出典 「マンハント」1961年5月号
[校訂]
*1:ラッキー・ルチアノ(ルチアーノ)
*2:ミッキイ(ミッキー)・スピレイン
*3:囁やく死体 → 囁く死体
*4:『復讐は俺に任せろ → 『ビッグ・ヒート
*5:『死体置場で逢おう → 『死体置場で会おう
*6:バークレイ(バークリー)
*7:ペーパーバック(ペイパーバック)
*8:45年(?) → 48年
*9:頭のない枕(53) → 首を捜せ(53)
*10:(55) → (53)
*11:サム・S・テーラー(テイラー)
*12:(52) → (53)
*13:死はお熱いのがお好き → 死は熱いのが好き
*14:ホワイト。"Run, Killer, Run (52)" →ホワイトの『逃げろ、地獄へ!(52)』[《ハードボイルド・ミステリィ・マガジン》63年8月号訳載。Run, Killer, Run! (59) は Seven Hungry Men! (52) の再刊改題名]/編注・小鷹文庫によれば、同名異本がありますが、Lionel White の作品には最後に「!」が付いてRun, Killer, Run! となっています。
*15:ステーブ・コラチャー(スティーヴ・コナカー)
*16:一昨年 → 59年
*17:(55) → (50)
*18:デヴィット・アレギザンダー(デイヴィッド・アリグザンダー)
*19:”Most Men Don’t Kill” → 『血のなかのペンギン』
*20:50年(?)→ 43年
*21:H・Q・マシュー(メイサー)→ H・Q・マスア
*22:47年 → 41年
*23:ロックリッヂ(ロックリッジ)夫妻
*24:50年(?)→ 42年
*25:R・S・プレイザー『失踪美人事件 →R・S・プラザー『消された女
*26:(50) → (51)
*27:ティモシイ・ディーンのシリーズ → ティモシー・デインものではなく、トマス・ウィルズ名義の単発もの
*28:(52) → (59)
*29:『カジノ・ロイヤル → 『007/カジノ・ロワイヤル