本項はハードボイルドの研究家、翻訳家、作家としての小鷹信光誕生までのプロローグである。
戦後まもなく、数多くのアメリカ映画が輸入された。その主流を占めていた西部劇映画に夢中になり、監督、ヒーロー、脇役たちに関心を抱き、新聞広告の切り抜き帖まで作って、アメリカ文化に取り憑かれていった小鷹信光。
ハードボイルド研究家誕生以前、いわば胎教といえる時期を振り返ってのエッセイ、コラム、対談をまとめたものである。(編集局)
a ある西部小説が教えてくれたジャンル研究の奥の深さ
b 映画『ラスト・シューティスト』